ブルー・デ・コース A.O.P.

ブルー・デ・コース A.O.P.

解説

歴史を少しご説明しましょう。実は、「Bleu Des Causses(ブルー・デ・コース)」の誕生は、「Roquefort(ロックフォール)」のA.O.C.(原産地呼称統制)認定に深く影響を受けています。
両方とも同じ場所で生産されているチーズですが、「Roquefort(ロックフォール)」は羊の乳から、「Bleu Des Causses(ブルー・デ・コース)」は牛乳からできています。甘さの中にピリッとした辛みも併せ持ったグラン・コース産チーズを是非味わってみてください!

特徴

・1979年A.O.C.(原産地呼称統制)認定


・生乳と脂肪で作られたチーズで、皮にはかびが付く


・脂肪分45%以上


・直径20cm、厚さ8cmから10cmの円注形


・重さは約2.5kg


・アイボリー色で、とてもクリーミーだが、強い風味を持つ


・生産量:860t

ガストロノミー

「Bleu Des Causses(ブルー・デ・コース)」の生産には少なくとも100日を要します。特に9月から2月、牛が牧草地に放牧されている時期に作られたものは、特に香り高いチーズになります。
食後に最適なチーズですが、オムレツやグラタン、ソースの材料にも合います。
最高の組み合わせは 「青と白」。つまり、青い「Bleu Des Causses(ブルー・デ・コース)」と、コート・ド・ベルジュラックやフロック・ド・ガスコーニュ・ブランなどの白ワインとのコンビネーションです。

製造方法

「Bleu Des Causses(ブルー・デ・コース)」の生産工程で何より重要なのは熟成です。熟成が行われるのは、「フルリーヌ」と呼ばれる冷たく湿った風が流れる空洞がある天然の洞窟です。この風がチーズにカビの青い花を咲かせます(このカビの「花」がフルリーヌの語源なのです)。ここにオーク製の棚を置き、チーズを丁寧に並べ、まずは3週間熟成させます。この段階では、まだ苦味も残り、もろく崩れやすい状態です。これを鉛でコーティングしたアルミ箔で覆い、2~3ヶ月間かけてゆっくりと熟成させ、クリーミーで強い風味のペーストにしていきます。

「Bleu Des Causses(ブルー・デ・コース)」は、羊乳のチーズ「Roquefort(ロックフォール)」と深い関わりを持ち、いわば従兄弟のような関係にあります。

 

かつて農家は牛乳や牛肉を消費するため、羊の群れと一緒に牛を1頭か2頭飼っていました。しかし、牛は羊よりも大きいため、毎日しぼれる乳の量が多く、無駄を出さないためにチーズが作られるようになりました。こうして、ロックフォール村でこそないものの、近くの洞窟で 熟成された「Façon Roquefort(ロックフォールタイプ) 」と呼ばれるおいしい牛乳チーズが生まれたのです。やがて「Façon(タイプ)」という言葉は使われなくなり、「Roquefort(ロックフォール)」A.O.C.が認可された時、「Bleu Des Causses(ブルー・デ・コース)」の生産者は改めて「Bleu d’Aveyron(アヴェロン県のブルーチーズ)」製造者組合を作りました。そして1979年、「Bleu Des Causses(ブルー・デ・コース)」の名でこのチーズもA.O.C.に認定されました。

生産地

広大な荒地や岩場が続き、気候も激しく変化するコース地方は、人が暮らすには厳しい場所ですが、 牛にとってはヒースなど香り高いハーブを餌にできる天国です。
「Bleu Des Causses(ブルー・デ・コース)」の熟成は、タルン渓谷を中心に、常に石灰岩でできた天然の洞窟で行われています。

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