アボンダンス A.O.P.

アボンダンス A.O.P.

解説

モンブランに近いアボンダンス渓谷は、牛の放牧、チャペル、ポルト・ド・ ソレイユに近いスキー場として昔から知られていますが、何より有名なのは、その名を付けられた風味の強いこのチーズです。

特徴

・1990年A.O.C.(原産地呼称統制)認定


・生乳と脂肪で作られた半加熱圧搾チーズ


・脂肪分48%以上


・直径40cm、高さ8cm、側面がくぼんだ円柱


・重さは7kgから12kg


・フェルミエチーズ(農家製)にはカゼインマークの楕円形ラベルが、レティエチーズ(半工場製)には四角いラベルが貼られている


・生産量:1,500t

ガストロノミー

アプルモンやルセット・ド・セイセルなどのサヴォワ産ワインは、4ヶ月から6ヶ月熟成された「Abondance(アボンダンス)」の香りと絶妙にフルーティーな風味を引き立たせてくれます。
白ワインに浸した「Abondance(アボンダンス)」を薄く切ったものをオーブンで焼いたものが、シャブレー地方の伝統料理、ベルトゥーです。

製造方法

カード(凝乳)の温度を一度50℃まで上げ、グリーンピース程のサイズの粒になるようかき混ぜていきます。長時間かき混ぜたり、速くかき混ぜ過ぎると、熟成中に割れ目や膨らみができてしまいます。その後、丸型の木枠でカード(凝乳)を圧搾すると、「Abondance(アボンダンス)」らしい凹型状になります。木枠は、ローブでしばることで、好みの直径に調整できます。

チーズは、指定された地区で90日以上熟成させます。熟成は、エピセアというモミの一種の板の上で行われ、一日おきに塩水をすり込んでは拭き取るという作業が行われます。


フォンティーナアボンダンスと似たチーズ等、さまざまな名前で呼ばれていましたが、近隣の修道院の修道士がこの地方のチーズの評判を広めました。その後、アボンダンスの大修道院から信頼を得て、1381年、法王を選ぶアヴィニョンのコンクラーベにおける公式チーズとして提案されたことが、このチーズを一躍有名にしました。「Abondance(アボンダンス)」の原料となる牛乳は、赤褐色の牛、アボンダンス種のものです。荒々しい地形で育つ大型牛で、気象の変化に強いという特徴を持っています。

生産地

生産地は、オート・サヴォワ県の草原に沿って、モンブランの一部であるアラヴィ山塊からアボンダンス渓谷の上に広がっています。

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